『江戸連』 其の九 発行

NPO法人江戸連から、『江戸連』 其の九が発行された。

『江戸連』其の9 B6判・64頁。定価300円(税込)。
発行日  2014年3月31日
発 行  NPO法人江戸連
     103−0024 
     中央区日本橋小舟4番1号 
     伊場仙ビル8階江戸連事務局

『江戸連』其の9  目次

○江戸残照 「江戸城」………………………………………… 山下 武彦  表2
○巻頭言 ………………………………………………………… 白石  徹  01
和算に対する偏見を正す …………………………………… 新実 由無  02
○和太鼓そして木遣り歌に魅せられて ……………………… 大澤 成治  10
五條天神社の討入り射会 …………………………………… 泉  倫子  12   
○なぜ今、江戸城天守の再建か ……………………………… 土屋  繁  14
○「徳川 慶喜さんを語る」 …………………………………… 斎藤  盾  18
○ 広重と辿る神田川 ③・④・⑤ ……………… 木村 次朗 21・27・43
享保改革(栄光と挫折)とアベノミクス ………………… 宮田 経博  22
○「幸せ天秤論」 ………………………………………………… 牛嶋  毅  24
○坂の名前から江戸を学ぶ Ⅸ 
  急坂・悪路の坂の名前 …………………………………… 松本 崇男  28
○ 仮説 江戸の経済倫理 ……………………………………… 三田 義之  34
「思いやり」「関わり合い」「もったいない」そして「連」   
○まねてみよう! 江戸しぐさ ……………………………… 寿々方    36
○「古文書という知の鉱脈」 …………………………………… 圓山 謡拙  38
○美しい村に残る江戸遺産「大鹿歌舞伎」 …………………… 杉  一浩  44
○ 連衆からのひとこと ………………………………………………………… 52
謡曲 鉢木 ……………………………………………………………………… 58
○平成25年 江戸連この一年――講便り―― ……………………………… 60
○編集後記 ………………………………………………………………………… 64
○江戸連「連衆名簿」 …………………………………………………………… 表3

●今度発行された『江戸連』其の9を拝見すると、NPO法人江戸連がますます発展している様子が伺える。様々な角度から照射される「江戸」へのあつい想いが、ひしひしと伝わってくる。土屋繁氏の「なぜ今、江戸城天守の再建か」は、立派な基礎の石垣だけが伝わっている江戸城天守復活を提唱するものである。実は、私も、先日、NPO法人江戸城天守を再建する会」に署名を郵送した。
●圓山謡拙氏の「古文書という知の鉱脈」は、江戸の古文書の世界への探究の姿であり、変体仮名読破への挑戦の報告である。私も、江戸文学を専攻しているので、江戸時代の版本・写本・文書の翻刻には、それなりの努力はしてきたが、圓山氏の申されるように、大変な作業である。特に、歴史史料の判読はむつかしく、私などには、歯が立たない。
●いずれにしても、「江戸連」がこのように、活発な活動を続ける姿は嬉しい。多くの人々が力を合わせて、江戸文化の発掘・享受に頑張ってもらいたい。
■『江戸連』其の9

江戸城 天守再建