国立公文書館 増築

朝日新聞の記事によると、国立公文書館が、蔵書の保管スペースが満杯になったので、新館を建設するという。国立公文書館は、歴史的公文書などを所蔵していて、北の丸公園の中に本館がある。分館はつくば市にあるが、所蔵スペースが、本館はほぼ満杯、分館も80%埋まっている状態だという。
●私は、江戸文学を研究していて、大変お世話になっている。紅葉山文庫本、昌平坂学問所本、和学講談所本などに、仮名草子作品や古地図などが所蔵されていて、学生の頃からお世話になっていた。最初の閲覧手続きの時、紹介者を書く項目があり、無断で「長澤規矩也」と書き込んだ。長澤先生には、事後、御許可をもらった。その折、今後、そのような場合は、いつでも名前を出して宜しい、と先生は申された。全国の図書館などにお世話になる時、長澤先生のお名前を出して、多くの場面で助けられた。このような学恩は、目に見えないことであるが、今、振り返ってみると、大きな恩恵である。
国立公文書館には、その後、長澤先生の御子息、長澤孝三先生が勤められ、孝三先生にも、多くの御配慮と御指導を賜った。有り難いことである。
●私が最初にお世話になった頃は、北の丸公園の中の近代的な建物ではなく、皇居の中にある和風の建物だった。事前に許可を得て、受付でチェックされて、中に入れてもらった。懐かしい思い出である。
国立公文書館


■旧 内閣文庫 ウィキペディア より