コピペ・捏造、各大学、不正防止対策

●今日の、朝日新聞の教育面に、今、各大学は、論文の盗用、捏造に頭を悩ませているという。随分前にも問題になり、大学の卒論やレポートのコピペ防止のソフトを開発した研究者がいた。あれから、5年以上は経っているだろう。今や、さらに大変なことになっていて、国立大学協会の定期総会で呼びかけられたとのこと。
●私も、今は、ネット上の情報を検索してコピペで利用することも少なくない。ただ、これを自分の文章のように使用しては、これはまずい。東大では、新入生に不正防止の教材冊子を配布しているとのこと。
●研究論文も、従来は、紙の雑誌に発表したものが、対象になっていて、そのデータに拠っていたが、今は、各大学も「ジポジトリ」で公開するようになった。
●私の出している『近世初期文芸』では、平成3年(1991)の第8号から、ネット上に論文の一部を公開してきた。また、私の書いた論文等は、極力、「深沢秋男研究室」にネット情報として公開している。それらの成果を各研究者が引用し利用しているのも、かなりある。無断で利用している人もあるかも知れないが、キチンと出典を明記している方が多い。ただ、ネット上では、紙の論文のように、キメ細かい表示が出来ない場合もあるので、「引用などの場合は、本誌を利用して下さい」などと注記している。

朝日新聞 12月20日

■『近世初期文芸』第10号、1993年発行
 ●印がネット上で読める論文等