先 セン を越された

●昨日、小学校の同級生、深松君から葉書が届いた。紋切り型の文面なので、喪中の知らせかと思ったら、「このあたりで積年の無礼をお詫びかたがた、年始の挨拶を失礼したくお願いを申し上げます。」というもの。彼は歯科技工士で、子息が歯科医院を経営している。
●彼は、多趣味で、和漢の古典籍に通じ、詩吟の会を創設した。長年会長として指導の立場にあった。クラス会のカラオケの声は抜群である。詩吟の号は〈周晃〉という。長年、大組織の頂点にあって活躍してきたが、ここで、会長を後輩にゆだね、今年からは、年賀状も出さないという。英断である。年寄りが、いつまでも上に居ると、目障りだし、下部組織は沈滞する。年寄りは年寄りらしく、潔く、道を譲るのがベターである。
●さて、先を越された私は、年賀状をどうするか、来年の分は印刷したので、とりあえず出し、次の対応を考えたい。この歳になると、終カツが大事である。