地方史研究は脈々と 『文化研究』第12号

●本日、亀山市芸術文化協会文学部門文化研究部会編の『文化研究』第12号を頂いた。伊勢の国、亀山藩以来、郷土に伝承されてきた伝統文化の研究に打ち込む研究者の情熱が、ひしひしと伝わってくる。A4判・200余ページの大冊。私は、この号で、久米訂斎(1699〜1784)という偉大な漢学者のことを教えられた。八木淳夫氏を中心とする研究会の活動に敬意を表する。
●今回、八木氏は、仮名草子作者、辻原元甫(長岡省)の漢文の著作『陣刀記』を発見された。末尾には「貞享四年九月廿日/玄圃老人 長岡省誌」とある。辻原元甫は、『女四書』『見ぬ世の友』『倭小学』『智恵鑑』などの作者であり、仮名草子研究の点でも貴重な資料である。八木氏は、私達の雑誌『近世初期文芸』第30号に、これを寄稿して下さった。感謝申し上げる。
★『文化研究』第12号の詳細 → http://www.ksskbg.com/kanabun/news2.html

■『文化研究』第12号