雑誌、入稿開始

●10月も間近。現役時代は、この時期になると、後期の授業や、大学の紀要の原稿が気になり、秋の虫の音が、様々な思いをさせたものである。実に懐かしく思い出される。私は、3つの雑誌の編集・発行に関与してきた。

①学術刊行物『文学研究』 この雑誌は、法政大学・日本文学研究会から、昭和28年(1952)7月に創刊され、平成19年(2007)4月、第95号で終刊した。法政の重友先生を中心とする先輩方が創刊・継続してきた雑誌で、私は途中から参加させて頂き、終りの頃は、中心的立場で終刊処理をした。

②学術雑誌近世初期文芸 この雑誌は、法政大学の島本昌一先生と私の2人で、昭和44年(1969)12月創刊した。これは、創刊号から私が編集実務を担当し、この12月に30号を発行する予定である。

③文芸誌『芸文稿』 日本文学研究会の解散後、同じ志を持つ者が研究会を立ち上げ、その、機関誌として、平成20年(2008)4月に創刊。現在までに、第6号まで出したので、来年は第7号発行の予定である。

●本日、『近世初期文芸』第30号の原稿として、安藤武彦先生の斎藤徳元発句注釈の原稿、30頁を印刷所へ入稿した。『芸文稿』第7号の原稿として、小平克先生の森鴎外論の原稿、77頁を入稿した。両先生、御高齢にもかかわらず、研究意欲旺盛な生き方に、心から敬意を表する。

●私も、原稿のまとめに入っているが、四苦八苦である。老化で頭の回転が鈍く、進行がおそい。研究は、思考過程が混乱してはまずい。老人は老人なりに、無理はせず、仕上げなければならない。

■『近世初期文芸』・『芸文稿』