《時》 と 人生

●今日の朝日新聞の GLOBE は「時をはかる」である。実に興味深いテーマだ。世界記録を、この手で。300億年で誤差1秒。1兆分の1秒を操り、宇宙の起源を探る。・・・。いずれも興味深い。先日は、35年前にNASAから打ち上げられた探査機「ボイジャー1号」が太陽系を脱出したと報じられた。時間と空間の認識が、広く狭く、長く短く、我々の上にのしかかってきた。

●私は、自分の生き方の上で、時間をどのようにコントロールするか、大学時代から考えてきた。かつて、昭和女子大学の東明学林における、宿泊研修の時、学生との食事の折のスピーチで、ほんの5分間、「時間」について話したことがある。客観的な時間と、人間一人一人が所有する時間とその質との関係についてであった。重友先生主宰の日本文学研究会の演習の時の「時間」は、単に3時間ではなかった。私にとって10時間にも。24時間にも相当する密度であった。そんな内容だった。
●私には、あと何時間あるのだろうか。そんなことを、時々、思うこともある。

朝日新聞 GLOBE