破体書道の伝統 松本筑峯の門下

●破体書道に精進している石川さん(号 清玉)から、破体書道の大家松本筑峯先生の伝統を継承する門下の方々の展覧会の図録を頂いた。『松本筑峯と破体作家たち展』である。2011年12月に、ヒルトン東京で開催されたもの。松本筑峯先生は、平成21年に御他界なされた。しかし、先生の教えを受けた門下の方々が、この書道芸術の伝統を継承され、さらに発展させてゆくものと思う。この図録を拝見すると、そのように強く感じられる。
●先日、門下生の一人、出川聖波氏の個展が開催されたというが、2007年にアメリカで開催された〈日本破体書家展〉の作品「Sonzai」を見ると、新しい境地を切り開こうとする意欲が感じられる。芸術は、だから楽しいのだろう。伝統をしっかりとふまえ、そこに安住はしない。
■『松本筑峯と破体作家たち展 日本現代破体書道の創始者と後継者たち』

■松本筑峯

■松本子游 作

■出川聖波 作


石川清玉 作