教え子の手紙

●このところ、屋根裏の物置の整理をしている。もう、歳も歳だし、不要な書類・資料は整理しておかないと、いつ何時、ポックリ、ということにもなりかねない。整理していたら、教え子からの手紙が、ゾクゾク出てきた。手紙も年度別に全部保存してきたが、中には事務的なものも多い。これらは、この際、破棄することにした。しかし、教え子からのものは、まだ、捨てられない。
●沢山あるが、1つは、鳩居堂の和紙に毛筆で書いたもの。佐藤祐美さん。卒論は「『桜姫東文章』の世界と趣向」で175枚だった。何しろ、2年間で歌舞伎鑑賞100回以上で、チケットを卒論の末尾に添付させた。指導の私も国立へ通って歌舞伎を勉強した。卒業後、宇都宮の社会教育講座の講師をしていたが、ニッサン・マンと結婚され、今は3児の母となって頑張っているはず。
●もう1つは、平成6年9月20日付、森岡直美さんからのもの。卒業後5年経過して、同じクラスの仲間が集まって同窓会を開いた。私も招待されたが、ちょうどこの9月は、昭和女子大の方々と中国旅行で、参加できなかった。そうしたら、参加者が一言ずつ、メッセージを寄せてくれた。本間さん、内藤さん、はれまきさん、北條さん、小栗さん、庄村さん、桜井さん、吉本さん、小西さん、新井さん、塚越さん、牛久さん、鈴木さん、長瀬さん、住谷さん、青柳さん、硲さん、花野さん、高根さん、宇田川さん、原さん、川勝さん、それに森岡さん。物忘れが進行しているが、不思議に、これらの教え子の顔は思い出せる。
●この9月10日(土)は、私は中国・西安の大雁塔を見学していた。唐の高僧玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典や仏像などを保存するために、建立した塔である。私は最上階の7層まで登って、四方に開かれた道路を眺めた。中国の仏教は、この道を通して全国に伝えられたのであろう。人見先生、原田先生、大西先生、南さん、皆で有意義な12日間の旅であった。

■祐美さんの手紙

■直美さんたちのメッセージ

■大雁塔 当日は雨が降った

■大雁塔の7層から