恩師からのプレゼント

●原村立原中学校時代の恩師、若林一郎先生から、思いがけないプレゼントを頂いた。今年の干支の巳の色紙である。先生は長年絵画の道を究められ、多くの作品を創っておられる。以前は、私たちが亥年生まれという事で、亥を描かれた色紙を頂いた。大切に保存している。

●また、平成7年12月には、次のような作品を頂いた。
 「冷硯欲晝先自凍 孤燈何事独成花」
 画を書こうと思ったら硯の水が自然に早くも凍っていたが、、一つの燈火が何故かしらないが花を結ぶが如く美しかった。
●先生は、この年に、長年の教育への貢献が認められて、山梨県教育功労者として表彰された。

●中学時代、ワルガキの私は、若林先生に迷惑ばかりかけていた。先生は、中学卒業のときのサイン帳に、卒業を祝すお言葉の後に、特に私には「最後に、お母様に孝養をつくされんことを。」と書いて下さった。父亡き後を女手一つで私を育ててくれた母を大切にしなさい、というお気持ちであった。私は、若林先生の、このお言葉を胸に、母には、一度もウソをつかずに高校を卒業したが、今、思えば、若林先生のこのお言葉に、自分を戒めたことが、何度もあった。有難い恩師のお言葉である。
■若林一郎先生の色紙。