論文の保存

木越治先生から『上智大学 国文学科紀要』第30号(平成25年3月発行)を拝受した。「自筆李花亭蔵書目録――藤岡作太郎の自己形成・その1――」46ページの労作を掲載している。藤岡作太郎自筆の原本の写真も、その一部が掲載されている。藤岡作太郎は『国文学全史』『近世絵画史』などの名著でしられる、近代国文学を開拓された国文学者である。
●この雑誌と共に、1枚のCD−Rが同封されいてた。早速開いて拝見した。この1枚のCD−Rには膨大な論文等が収録されていた。『日本古書通信』に平成21年6月から平成23年11月まで連載した「秋成逍遥 1〜30」、藤岡作太郎関係、『春雨物語』論、泉鏡花関係等々、膨大な論考が収録されている。
●私は、『日本古書通信』は、古書目録として長年定期購読してきたが、読み物主体に内容を転換してから読んでいなかった。それで、今回、木越先生の「秋成逍遥 1〜30」をPDFで拝読したが、実に読みやすい。論文などの保存は、今後、このような方法が、良いように思う。私も、これまで雑誌などに発表した論文などは70点以上あるが、その処理に苦慮している。この度の木越先生のCD−Rには、教えられるところがあった。

■『上智大学 国文学科紀要』第30号

■CD−Rに収録の大量の論文等