前田金五郎先生 ありがとうございました。

●今日は、午前10時から、品川区西五反田の桐ケ谷斎場で行われた、前田金五郎先生の告別式に参列させて頂き、前田先生にお別れ申し上げた。奥様で画家の前田さなみ先生にも、御長男御夫妻にもお会いして、御挨拶申し上げた。90歳の時に撮影されたという先生の御遺影は、素晴らしい表情の先生だった。
●先生は、21日に御他界なされた。92歳であった。時事通信は、次のように報じた。
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 前田 金五郎氏(まえだ・きんごろう=専修大名誉教授・近世文学)21日午後5時38分、消化管出血のため、東京都大田区の病院で死去、92歳。静岡市出身。葬儀は3月2日午前10時から品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は妻さなみさん。
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●前田先生について、『ウィキペディア』は次のように記している。
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前田金五郎 まえだ きんごろう
静岡県静岡市出身[1]。東京文理科大学卒。専修大学助教授、教授、1991年定年退任、名誉教授。近世文学、特に井原西鶴が専門。

2013年2月21日、消化管出血のため死去[1]。

著書
好色一代男全注釈』角川書店 1980-81 日本古典評釈・全注釈叢書
西鶴大矢数注釈』全4巻 勉誠社 1986-87
好色五人女全注釈』勉誠社 1992
西鶴語彙新考』勉誠社 1993
『好色一代女全注釈』勉誠社 1996
西鶴発句注釈』勉誠出版 2001
西鶴連句注釈』勉誠出版 2003
『近世文学雑考』勉誠出版 2005
『近世文学雑記帳』勉誠出版 2007
『思い出雑記帳』勉誠出版、2012 
共編
『岩波古語辞典』大野晋佐竹昭広共編 岩波書店 1974
校注
日本古典文学大系 90 仮名草子集』森田武共校注 岩波書店 1965
西鶴武家義理物語横山重共校注 1966 岩波文庫
西鶴『武道伝来記』横山重共校注 1967 岩波文庫
西鶴『日本永代蔵 新注』大修館書店 1968
『竹斎物語集』古典文庫 1970 近世文芸資料
西鶴世間胸算用 付:現代語訳』訳註 1972 角川文庫
西鶴織留 付現代語訳』訳注 1973 角川文庫
参考
前田金五郎教授履歴・業績 専修人文論集 1991-02
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●私は、前田先生には、長年に亙って、大変な御指導、御配慮を賜った。初めてお会いしたのは、法政大学の表章先生の御紹介で、島本昌一先生と碑文谷の御自宅にお伺いした時である。以後、事あるごとに、御指導を賜った。横山重先生にお引き合わせ下さったのも前田先生である。本当に、多くの事をお教え頂いた。
●今日の告別式には、小川武彦氏がお別れの言葉を述べられ、奥様が御礼の御挨拶をなされた。私は、小川氏のお話を拝聴しながら、学問における師弟関係とは、このようなものだと、深い感銘を受けた。前田先生にお会いしたのは、私の方が先だと思う。しかし、前田先生の御著作の「あとがき」には、必ず、「助力を得られた小川武彦氏に厚く感謝の意を表したい。」とある。40余年間、絶える事無く、前田先生のお近くにあり、先生の膨大な著作活動に協力なさった、小川氏の生き方に、敬意を表したい。
■前田先生から拝受した御著書