今年も手帳の季節

●今日の朝日新聞には、手帳選びのコツ を特集している。例として、『就活手帳』(コーキャン)、『歴史手帳』(吉川弘文館)、『京都手帳』(光村推古書院)の写真を出している。手帳は、使用する人の目的などによって様々なものが市販されている。サイズ、重さ、メモ欄のスペースなど、によって選ぶ事になる。

●私は、大学時代は法政の学生手帳を使用していたが、卒業と同時に、吉川弘文館の『歴史手帳』を使用して、現在に及んでいる。もう50年近くなる。この手帳には、巻頭に「本年の計画」という頁がある。ここに、毎年、研究計画を書き込み、年末には、その成果を確認し、赤ペンでチェツクしてきた。計画には少し多く盛り込み、未完のものは次の年に繰り越した。計画に無かった仕事は、赤で加筆した。全体に、予定は黒か青で記入し、実行したら赤で丸く囲む。予定に無くて実行したものは、赤で書き込んでいる。これで、毎年の行動の内実が自動的にわかる仕組みである。

●それに、『歴史手帳』は附録が充実している。年表、地図、文化史便覧など、150頁を収録している。もう手離せない。それに、私は「変体がなのいろいろ」には大変な恩恵を蒙った。それで、当時、責任編集を担当していた実用国語辞典『机上辞典』の附録に「変体仮名一覧表」を収録した。書家の大島香鳳先生にお願いして、4000字の中から典型的な書体を選別して収録した。また、『歴史手帳』が、いろは順であったから、五十音順に改めた。変体仮名を採り上げたテレビの番組で『机上辞典』の「変体仮名一覧表」を使用していることもあった。

■手帳えらび 朝日新聞 10月28日

■2013年版『歴史手帳』

■『歴史手帳』の「変体がなのいろいろ」

■『机上辞典』の「変体仮名一覧表」