いじめ自殺/大津市教委は何をしている  河北新報 社説

いじめ自殺/大津市教委は何をしている■  2012・7・14
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 いじめを受けていた子どもが自殺に追い込まれた。その無念さを思うとき、言葉もない。
 命を救うことはできなかったのか。学校や地域社会は自問し、最悪の結果になった理由を突き止めなければならない。
 それなのに、大津市教育委員会は一体どうなっているのか。中学2年の男子生徒の自殺をめぐる対応は問題だらけだ。真相解明への意欲が疑われるし、いじめの実態を隠したがっているようにしか見えない。
 自殺をめぐって滋賀県警が11日、暴行容疑で男子生徒が通っていた学校や市教委を家宅捜索した。昨年9月、同級生3人が男子生徒の両手を縛ったり、粘着テープを口に貼ったりした疑いだという。
 男子生徒の自殺後、父親は3度も大津署に相談したが、「事実認定が難しい」と言われ被害届は提出されなかった。
 警察の動きも鈍かったが、捜査に着手した以上、同級生らがまだ子どもであることに十分配慮した上で、いじめと自殺との関わりを調べるべきだ。
 学校や市教委の対応に問題がなかったか、自殺前後の経緯も捜査で明らかにした方がいい。  (以下省略)
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●私も、小学5年生の息子のいじめで苦しんだ経験がある。担任の先生でもラチがあかず、教育委員会に相談したら、子供の教育の仕方について教えてくれた。妻は、これはダメだと転校を決断した。隣の市にアパートを借りて転居した。1年間別居生活をして息子を守った。転校先の小学校も中学校も、担任の先生や友達は、大変よい人々で、私の息子は助かった。こんな経験があって、今回のテレビの報道を見ていた。

河北新報 社説  2012年7月14日