電子書籍 新段階へ

●今日の朝日新聞、夕刊トップで、電子書籍のフォーマットが新しい段階に入ったと報じている。日本の文章は、横書きの欧文と違って、縦書きで振り仮名付きで、フォーマットの開発が必要である。以前、政府のキモ入りで開発中と聞いたようにも思うが、一太郎に対するワードのように、今回も先を越された形となったようだ。私など、どっちでも結構で、日本の文章が表現できれば、それで良いと思う。朝日新聞には、次のように出ている。
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電子書籍「世界規格」が上陸 縦書き・ルビも可能に
 欧米の電子書籍の標準規格「EPUB(イーパブ)」が縦書きの日本語に対応できるようになり、国内の出版界で今後広がる見通しになった。楽天などもEPUBの採用を決めている。EPUBをつくった国際団体「国際電子出版フォーラム(IDPF)」が公認する日本語用の閲覧ソフト「リーディアム」が4日午後、東京で開かれる「国際電子出版EXPO」で初公開される。
 IDPFは、「日本製でないと無理ではないか」と言われていたルビなど複雑な日本語表記が、「世界標準」の規格でも実現可能なことをアピールする。
 いま、国内の規格は統一されておらず、主なもので2種類ある。EPUBが標準規格になれば、海外から安い電子書籍端末が入るようになり、価格競争が活発化する可能性がある。EPUBを採用し、今月発売する楽天のカナダ製端末「コボタッチ」も7980円と、従来の規格を採用した端末のほぼ半額。
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朝日新聞 7月4日、夕刊

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2010-06-09
日本電子書籍の国際化

●8日、総務省文部科学省経済産業省の三省の懇談会が、日本語書籍の電子化の規格を統一する方針を発表したという。現在、出版社は、電子書籍の端末が異なる規格であるため、それぞれに対応する必要がある。この規格を統一すれば、出版社のコスト削減にもつながり、日本の電子書籍を世界に発信する場合に活用できるだろう、という事らしい。この問題に政治が動いた事は、小泉政権時代とは雲泥の差で、グーである。
●私が、初めてパソコンを購入した時、ワープロソフトは「一太郎」全盛時代で、量販店の店員は、今、「ワード」しかありませんが、少し待ちますか、と言う。私は、ワードで結構、と言って購入。従って、私は一太郎を使ったことがない。現在、ワードが世界を占有している。日本文化にとって、これで宜しいのか。
●縦書き、漢字・仮名混じり、振り仮名付き、という日本の文章は、欧文主体のソフトでは、思うように、きめ細かい対応はむずかしい。その点を考慮した、日本語の電子書籍に最適な閲覧フォーマットを開発し、その国際標準化を目ざすらしい。
素晴らしいことである。