我が人生を振り返る

●今日、平林文雄先生から御近著『ふるさとは遠きに在り』(平成24年6月30日、弘報印刷株式会社自費出版センター発行)を頂いた。

 第一部 自分史関係
 第二部 研究余滴関係
 第三部 創作篇

の3部で構成されている。平林先生は、1928年に長野の松本市でお生まれになった。父上の職業の関係で、山梨県立身延中学を卒業され、東北大学の大学院で国語学を専攻された。身延中学は、新制度の身延高校の前身であり、その意味では、私の大先輩ではある。しかし、旧制の中学と新制の高校では、実力で、雲泥の差がある。とても、後輩です、などとは申し上げられない。

●先生は、長野県に生まれたが、その後、東京・山梨・仙台・東京・木更津・高崎と住所を変えられ、国語学近代文学・古典文学の研究を続けられ、大学教育に従事してこられた。そして、今、その人生の軌跡をまとめられた。この本の、後表紙には、次の文章が入っている。

 我々に希望すべく残された唯一の不朽性は、我々自身の業績のそれである。我々は働き、そうしてこの働きの成功を予想して楽しまねばならぬ。これが道徳の秘密であり、また幸福の秘密である。    ―レオン・ワルラス

●平林先生の膨大な研究書に接する時、深く頭を下げなければならない。

★本書の詳細 → http://www.ksskbg.com/sonota/shin.htm

■平林文雄著『ふるさとは遠きに在り』

山梨県立身延高等学校