5千社分 データ消失

●昨日、コーヒーを飲みながらテレビを見ていて、大阪のレンタルサーバー会社のデータが消失したというニュースを見て、思わず笑ってしまった。実は、私は数年前、『浅井了意全集』第3巻収録の『可笑記評判』の本文を校訂していて、巻4まで進んだところでデータが消失してしまった。3ヶ月間の労働が水のアワになったのである。様々、手を尽くしたが復元できなかった。そんな、苦い経験があって笑ったのである。

●今日の朝日新聞デジタル版の報道によれば、
 「ヤフーの子会社でレンタルサーバーを提供している「ファーストサーバ」(大阪市)は22日、プログラムミスで、同社のサーバー利用者の一部でメールやホームページのデータが消失したと発表した。全国の企業や自治体など約3万の取引先のうち、映画館「109シネマズ」や小林製薬大阪市の水族館「海遊館」など約5千に影響が出たという。
ファーストサーバは、企業などがホームページを運営するためのサーバーを貸し出している。20日にウイルス対策などで一部のシステムを更新したところ、プログラムに欠陥があり、データが消えたという。
取引先に電話などで連絡するとともに復旧作業を進めているが、取引先がデータのバックアップをとっていないと、復元できないものがあるという。」

●こんなことだという。この種のサービスが開始された時、菊池先生から知らされて、私も利用しようかと思ったが、実行はしていない。私のパソコンにも膨大なデータが入っているが、何かトラブルがあれば、消失してしまう。バックアップは重要である。

■『浅井了意全集』第3巻