謝々 ! 『仮名草子集成』 第48巻 刊

●今日、東京堂出版から、『仮名草子集成』第48巻が届いた。見本である。発行は6月30日。この集成が朝倉治彦氏によってスタートしたのは、昭和55年(1980)で30年の余も前のことである。全70巻を予定して、本日48巻まで進んできた。第38巻まで発行された時、朝倉氏から、後の継続を依頼された。幸い、若い研究者の情熱に支えられて、ここまでくることができた。最初から、接続の役目だと心得て引き受けたが、何とか約束を果たすことは出来たように思う。

●この企画は、学問的には、大きな意義をもつが、これを実際に進行するためには、研究者の学問的情熱と、この困難な出版を推進する出版社の意思がなくては不可能である。創業120年の伝統を持つ東京堂出版だから継続してもらえるのだと思う。心から、感謝申し上げる。

●老兵の役割は、ほぼ終ろうとしている。後は、日本文学を心から愛する、若い研究者の熱意に期待することになる。人間の文化は、だから実り多いものとなるのだろう。感謝。

★本書の詳細 → http://www.ksskbg.com/kanabun/shin.htm

■『仮名草子集成』第48巻 


■発行を祝う 我が家の花ばな