やりたい仕事 やりたくない仕事

●今日、岩田書院から新刊案内が届いた。私は『浅井了意全集』を出版して頂いている大切な出版社である。社長の岩田氏には大変お世話になり、いつも感謝している。その岩田氏の「新刊ニュースの裏だよりN0.751」を読んで、腹を抱えて大笑いをした。大切な内容なので、紹介する。
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 やりたくない仕事 
やりたくない仕事は、やりたくない。岩田書院は私ひとりなんだから、最初からやりたくない仕事なら、やらなければいいわけで、話は簡単なはずなのだが、初めは良くても、途中からうまく行かなくなって、やりたくなくなる、というのが困る。
 私は、どんなタイプの人とも、そんなにトラブルなく仕事をできるほうだと思っているのだが、今回は、ダメだった。ことあるごとにズレる。もう、放り出したいと、何度思ったことか。で、なんとか本になりそうだ、というところまで我慢したんだが、最後に、キレた…。
 シリーズの第1回なのだが、もうやめた。降りる。言いたいことは、いっぱい、いっぱい、あるが、言わない。相手からすると、こっちも言いたいことは、いっぱいある、ということになると思うので。
 この原稿を書いてる時点では、まだ通告してない。本ができてしまえば、怒りも収まるか?。いや、収めてはいけないんだと思う、これは。どの本だとは言わないが…。(岩田博)
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●出版という事業は実に意義のある仕事である。その仕事を推進する出版者は、多くの職業の中でも上位にランクづけされる。出版は著者・出版社・読者がいて、はじめて成立する。しかし、より良い本を出版するには、著者と出版者の信頼関係が無くてはならない。私のような研究者の場合、先様が「出させて下さい」と申されたら「出してあげますよ」と理解しなければならない。とかく、著者はエライと勘違いしているムキも、折々あるので、今回の、岩田博氏の「裏だより」を読んで、大笑いした。

■『岩田書院 図書目録』
 これだけの著書を出版し、後世に遺す岩田氏の人生には敬服する。