『望月翠山 作品集』 発行

●甲骨文の書家、望月翠山先生が、「望月翠山個展」連続25回開催を記念して、『望月翠山 作品集』を刊行した(2011年9月16日発行)。先生は山梨師範学校時代から書の道に入ったが、49歳の時、漢字研究の大家・白川静氏の『甲骨文の世界』に出合って、甲骨文字の世界に没入された。以来、30年余、甲骨文字の書に打ち込み、25年連続個展を開催してこられた。個展を開くなら、東京・銀座で、と開催場所にもこだわられた。これも、見事な選択だと思う。

●2002年には、中国・北京の伝統的な栄宝斎で「甲骨文の里帰り展」を開催された。日中国交30周年記念、日本大使館後援であった。ここで、漢字の本場・中国の書家の評価を得たのである。さらに、2004年には、アメリカ・イリノイ大学に招かれて、甲骨文に関する講義・実演・指導を行われた。85歳になる先生は、現在も元気に甲骨文の書に取り組んで、さらなる境地を目指しておられる。

●郷里・甲斐身延の大先輩の、望月翠山先生の活躍に、私も勇気付けられる思いである。

★「望月翠山」 → http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%BE%B7%EE%BF%E9%BB%B3

■『望月翠山 作品集』

■作品 森羅万象 

■作品 道 

■作品 鳥

■作品 芸 

■制作中の翠山先生 池上諭氏撮影