『近世初期文芸』第28号 責了
●本日、『近世初期文芸』第28号 が責了になった。この号の内容は、次の通りである。発行は12月末日。
『近世初期文芸』第28号 目次
○想本寺高政の自筆『釈教之誹諧』註釈考 ……… 安藤 武彦 1
――わが文芸的半生をふり返りつゝ――
○『嶋原記』挿絵考 ――挿絵改訂の意図―― ……… 位田 絵美 21
○『恨の介』と『竹斎』(その二―承前②)………… 田中 宏 38
○宮本武蔵『五輪書』再論(その二) ……………… 田中 宏 51
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○秋田県立図書館蔵『慶長見聞集』 翻刻― 巻一(一)
………………… 花田富二夫 63
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○川北奉行齋藤筑後守広盛の事績 …………………… 田村 寛三 81
――付 田村寛三先生追悼(深沢秋男)――
○如儡子(斎藤親盛)の伝記に関する諸問題(2)…… 深沢秋男 86
――「如儡子」は「にょらいし」か「じょらいし」か――
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○仮名草子関係新刊書・目次紹介 ………………… 深沢 秋男 94
1『浅井了意全集 仮名草子編 2』
2『浅井了意全集 仮名草子編 3』
3『仮名草子集成 第47巻』
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○「仮名草子研究文献目録」について ……………………………… 96
○平成22年度香川県公立高校入試に『可笑記』出題 ……… 98
平成23年度京都府公立高校入試に『可笑記』出題
○「齋藤筑後守記念碑」建立 …………………………………… 103
●安藤氏の貴重な資料に基づく釈教俳諧に関する論考。位田氏の『嶋原記』の挿絵についての意欲的な提言、田中氏の仮名草子作品に対する絶えることのない続稿、花田氏の秋田で発見した『慶長見聞集』の紹介。田村氏の斎藤広盛についての説得力ある論説。それに、私も、如儡子に関する小論と資料を紹介した。私としては、如儡子の父・齋藤筑後守広盛の記念碑について報告できたのが有難かった。
●この『近世初期文芸』は、昭和44年(1969)12月の創刊であるが、以後、好意的に印刷製本をして下さる、稲栄社印刷の皆さんに感謝している。
■『近世初期文芸』第28号