第38回 東京原村会

●昨日は、上野精養軒日本橋店で、第38回東京原村会が行われ、参加した。63名の参加で、ふるさとの香りただようひと時を得た。最長老の望月さんは昭和14年原小学校卒、最も若い青鹿さんは昭和46年卒、私は昭和23年卒。この会が発足して、40年になろうとしている。今年、役員が改選され、これまで御尽力された齋藤さんに代わって佐野さんが新しい会長に就任された。幹事の方々とともに、役員の皆さんの御協力が、この会の継続・隆盛を支えている。今年は、東日本大震災に遭遇し、毎日毎日、心を痛めているが、“人のきずな”の大切さをヒシヒシと思う。

●今年は、懇親会の前に、書家・望月翠山先生の「甲骨文」についてのお話があった。3300年も前の殷の時代に使用された甲骨文、亀の甲や牛の骨を火で焼いて出来たひび割れで吉凶を占ったのが起源だという。甲骨文は100年ほど前に殷の都跡から5000字ほどが発見され、解読された文字は約半数という。篆書以前の漢字の根元についてのお話は、実に感動的だった。「途」の文字の原型の解説を聴き、なるほど、と納得した。

●第26回 望月翠山個展は、10月14日(金)〜19日(水)に銀座・松崎画廊で行われる。奥様の染織作品も同時展示されるという。素晴らしき人生に、心からの拍手を贈る。

●参加した、小学校の後輩の池田さんから、お姉さんの笠井さんが、『井関隆子日記』を読みたいと希望している。購入するにはどうすればよいか、と質問された。残念ながら現在絶版状態で、古書店では、全3冊21万円もするので、図書館を利用して欲しいと答えておいた。


■敬慎院からの富士山 身延町観光ガイド より

■甲骨文 「福」25×19.5

■第26回 望月翠山個展