武家の作法 品格

●今日、斎藤広盛・親盛の御子孫、斎藤豪盛氏から電話があった。ただ今、一家で、仏間にて、先日の承先生の書かれた「齋藤筑後守記念碑」の清書を拝見しました。大変結構な出来栄えです。感謝申し上げます。早速、石材店へ持参して進行します。という内容。

●実は、この承春先生筆の原稿は、既に、数日前に到着、しかし、開封はせず、二本松の御先祖様の御霊をお迎えして、一族そろったところで開封して拝見します、という1報は入っていた。私は、第13代当主・豪盛氏の処置に対して、しばらく感動していた。なるほど、伝統のある武家の作法は、そういうものか。

●私が、如儡子の伝記調査に着手して、初めて斎藤家へ伺った時、第12代興盛氏の奥様にお会いした。武家の主婦としての品格と威厳を備えた凛とした方であった。子息豪盛氏の母上に対する態度にも感激した。

●仏間に通された私は、「武心士峯居士」の如儡子・親盛の法名を拝見したい、思わず仏壇に近づいて、当主の豪盛氏に制止されてしまった。先生、まず、私が拝んでから・・・。研究者とは言え、恥ずかしい一瞬であった。以後、私は、身の引き締まるような覚悟で、斎藤家の伝記研究に打ち込んできた。

■二本松・松岡寺の斎藤家先祖代々の位牌

■斎藤家に現存する、代々の位牌

如儡子・斎藤親盛の法名

■「斎藤筑後守記念碑」原稿