『浅井了意全集』 仮名草子編 2 発行

●今朝、岩田書院から『浅井了意全集』仮名草子編第2巻が送られてきた。第1巻が平成19年8月に出てから3年以上が経過した。難産であった。関係者の御苦労に感謝する。全19冊のこの全集が、10年後、20年後に図書館の書架に並んだ時、このブランクは、さして問題にならないだろう。要は完結させることである。第3巻は、今、私が校正を進めている。これも、本年中には刊行されるだろう。

●ところで、岩田書院の社長の岩田博氏から同封された手紙に、「貼り函がちょっと大きめで、本がストンと出てしまいます。見本を作ってから函の寸法を決めるのですが、うまくいきませんでした。申しわけありません。」とあった。確かにストンと出る。函が少し大きすぎたのである。しかし、国書刊行会から、かつて出ていた、『叢書江戸文庫』のように、本が出なくて、千枚通しで出すよりもマシである。この叢書は、定期購入していてたので、函が小さすぎます、と連絡したが、最後まで修正されなかった。今も書架に並んでいるが、千枚通しを準備して本を出している。

●私は、自分の本を出した時は、栃折工房で修行した安井さんにお願いして、パッセカルトンの特別装丁本を作ってもらっている。このパッセカルトンやルリユールのコンテストは毎年、パリで開催されているが、その審査の条件の一つにもケースを逆さにした時、本は一定速度で、スーッと出なければならない、という1項がある。私の特装本は、皆、スーッと出ます。

★『浅井了意全集』 仮名草子編 2 の詳細→http://www.ksskbg.com/kanabun/shin.htm


■『浅井了意全集』仮名草子編 第2巻