発信したデータは消せない

●今日の朝日新聞・夕刊で、ネット上の情報発信者には、その情報に責任を持つべきだと報じている。私は、3年前のウェブ日記に信頼できる情報は、発信者が実名であることがベースになる。匿名情報がいかに言いたい放題で、ミスも多く、時に悪意に満ちたものであるかは既定の事実である。また、ネット社会は、ギブアンドテークが基本であるが、現在、情報発信者は5%くらいで、大部分が情報享受者だろう、と記した。2008年1月13日のことである。
●しかし、3年経った現在、情報発信者が激増した。しかも、今、流行っている、ツイッターのような情報が多く、それらの多くが匿名情報である。そこで、今日の新聞記事にあるような、ホテルのアルバイト女子大生が、逸脱したつぶやきを書き込むようにもなる。匿名ゆえに、ついつい、逸脱することになる。
朝日新聞には「■ツイッターや交流サイトを使うときの注意点」を5点ほど掲げている。匿名氏の方々よ、むやみに、無責任な事をつぶやかないで欲しい。一旦発信した情報は、ちょっとやそっとでは、消滅しないという事も覚悟しておいて欲しい。私は、昭和女子大学時代に、大量の情報を発信していたが、退職する時、データの消滅を惜しみながら、全部削除した。しかし、それらの情報の一部は、現在もネット社会を廻り歩いている。ひとたび発信した情報を完全に消滅させることは、大変である。
朝日新聞、1月19日