便箋・書簡箋

●昨日は、ある叢書の編集会議があったので、久し振りに神保町へ行った。お茶の水駅で下車。かつて『近世初期文芸』創刊の打ち合わせをした大きな喫茶店は姿を消し、駿河台下までは、楽器の街となっている。私は神保町へ出る時は、因州箋を求めることにしている。三省堂文房堂東京堂辺りの裏側に店がある。山崎屋とか山口屋とかいう店であったが、ぐるぐる廻って探したけれど、無かった。あるいは閉店したのかも知れない。残念であった。

●私は、手紙の字は拙いけれど、便箋には意外にコリ、鳩居堂伊東屋丸善や中国の栄宝斎を使っている。先日も、笠間先生と話した際、人によっては、葉書に小さな字で、たくさんの内容を盛り込む方もいる。そうかと思えば、私のように、大きな字で、便箋に3枚も5枚も書いて、内容は葉書の10分の一というのもある。大いに反省はしたが、長い間のクセはなおらない。

■因州箋




■栄宝斎の便箋