コピペ論文・レポート 防止

●今日の朝日新聞によると、最近、学生の提出する論文やレポートの中に、コピペ小説のように、ネット上の他人の文章を無断借用するケースが多く、指導教員を悩ませているという。

阪南大学大学院の花川典子教授は、これらのコピペを見破る「レポート検索システム」を開発し、試験的に運用を始めたという。まず、論文に引用されそうなウェブサイトを絞り込み、学生の提出したレポートのキーワードとの合致するかどうかをチェックする仕組みらしい。

金沢工業大学大学院の杉光一成教授は、2年前にコピペ検出ソフトを開発し、市販したところ、これまでに191校が購入し、そのうち大学が168校を占めているという。杉光教授は、今年6月、慶應上智・法政の文系学生600人にアンケートをした結果、35%の学生がコピペのレポートを提出していた。そのうち、発覚したのは28%であったという。

●ネット上のデータは、ついつい、手軽に利用したくなる。私も利用させてもらっているが、節度を守って、引用した場合には、「 」でくくり、出処を明記している。若い学生などの場合、自他の言説の区別のマナーも指導されない前に、ネット情報に接する事もあるだろう。注意しなければならない。

朝日新聞 11月1日付