リニア、アメリカへ輸出

●今日のニュースで注目をしたのは、JR東海が、超伝導リニア新幹線システムをアメリカへ売り込む計画が、すぐそこまで進んでいる、ということであった。過日、実験線のリニアを、相模原――甲府 間で前倒しして営業開始するというニュースで大変驚いたが、日本のリニアの技術や経営戦略は、もっと進んでいた訳である。首都ワシントン――ボルティモア 間の65キロなど3箇所が候補だという。

●日本の実験線43キロは数年後に完成するという。開業は日本が先というのが基本であるが、アメリカでもチャンスは見逃せないという方針らしい。JR東海の収益は全工事費の2〜3%の技術料だという。額が額だけにビッグビジネスである。ビジネスは国内・国外と言っている時代では無くなったということであろう。それにしても、N700系新幹線のシステムにしても、リニア新幹線システムにしても、日本の技術力は優れている。とても嬉しいし、誇りに思う。

●1935年生れの私には乗れる可能性は少ない。しかし、万一、乗れたら乗ってみたいと思う。科学の進歩に感謝。

■■ 朝日新聞 1月26日