座布団 に苦しむ

●座布団、と言っても、畳の上に敷く座布団ではなく、椅子に敷くクッションである。昭和女子大へ転じた時、妻の母が腰掛用の座布団を2枚作ってくれた。研究室用と教授室用である。22年経って定年退職するまで使用して、最後に捨てた。丹精こめて良い布地で作ってくれたのであろう。本当に座り心地が良かった。

●今、私は、自宅の椅子用の座布団で苦慮している。13年前に購入した机と椅子。家具屋さんへ行って、「社長用の机と椅子」が欲しいと言って買ったのが、KARIMOKUの製品。机は製品番号SG601MD、椅子はXS1300BB。机の幅は1650mm。問題は椅子の高さである。最高に上げても、余り高くならない。そういう仕組みであるらしい。購入後に気付いたのだから、後の祭りである。

●社長はゆったりと座って、書類にサーッと目を通し、印を押して、部下に指示すれば、事は済むのであろう。しかし、私は、毎日、毎日、本を読み、原稿を書かなければならない。その上、私は座高が低いので、高さをクッションで調節しなければならない。しかし、なかなか、適当な座布団にめぐり合えない。13年間に、かれこれ、10種類以上のものを使ってみたが、未だに、コレというのに出合えない。今日、フト思い付いて、散歩の途中に「無印良品」で1枚買ってきた。さて、これはどうだろう。最初の座り心地が良く、長時間座っていても高さが保てて、しかも疲れないようなクッション。無理な注文かも知れない。

●しかし、パソコンデスクの椅子はグーである。ドイツの DUOREST DR−7500G。座高・肘掛・頭の高さ・リクライニング、全て微調整が出来て、しかも動きと安定性抜群。脚は6本で妙な配置になっている。これは3年ほど前から使用しているが、不満は一度も感じたことが無い。デスクワーク用であるから、豪華さはないが、実に機能的なチェアである。

■■社長用(?)の椅子 無印良品で買ったクッション


■■ドイツ生れのスグレモノ

■この6本の脚のデザインは、絶妙で、人間工学の分析の成果かと感心する。