2つの バルザック像

●昨日は、敬老の日であったが、私と息子は重労働をした。インターネットをシティーケーブルから光通信に切り替える作業が入ったのである。屋根裏の整理をしていたら、平成15年に息子と2人でスイス・フランスを廻った時の写真が出てきた。7日間のツアーの最終日、パリで8時間の自由時間があった。私は息子に、是非ともロダン美術館へ連れてってくれと頼んだ。彼は、ホテルから美術館までの地下鉄を丹念に調べて、私の願いを叶えてくれた。

●実は、平成10年、昭和女子大の学生と共に、箱根の彫刻の森美術館を訪れ、ロダンバルザック像を観ていたが、折角パリに来たのだから、第1号鋳造のバルザック像を観たかった。同じ原型からの鋳造ではあるが、確認したかった。

●地下鉄を何度も乗り継いで、憧れの、ロダン美術館前に出た。多くの人々は、チケットを買って、建物の中へ直行していたが、息子と私は、まず、庭園の彫刻作品を長時間かけて鑑賞した。第1号鋳造のバルザック像も至近距離でゆっくり鑑賞できた。その後、館内に入って1階・2階と、各部屋を観て廻ったが、作品の制作過程がわかる、ここでしか見られない展示がよかった。また、ロダンが鑑賞していたと思われる、古代ギリシャなどの彫刻も多かった。近代彫刻の開拓者の背景の一面を知ることも出来た。私としては、息子に感謝する1日であった。

■■ロダン美術館 入口 地下鉄を出ると目の前であった

ロダン美術館の バルザック


ロダンが鑑賞していた、古代ギリシャの彫刻

箱根彫刻の森美術館の バルザック