新製品 ECOVENT (エコベント) 

●   新製品「エコベント」(型内ガス排気システム)開発の発表(一部)

このたび弊社は、以下のような問題を一気に解決する製品の開発に成功致しました。(特許出願中)

昨今の樹脂の高機能化に伴う添加剤が増加し、ガスの発生量が増加傾向にあります。これに起因し、以下の問題が発生していますが、このたびの製品はこれらの問題を解決するものです。

<解決できる問題>

◎金型寿命の低下
◎金型メンテナンス工数の増加
◎不良の増大
◎環境への負荷の増加
◎高精度化に対する樹脂の充填率の増加      等・・
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●株式会社 斎藤金型製作所 のHP にこのような発表があった。
今年、2月に、如儡子・斎藤親盛の伝記調査で長井市の斎藤家へ寄ったが、その時、斎藤社長が、何か開発中だと話しておられた。このことであったらしい。4月7日には、品川で開催された〔デジタルものづくりセミナー〕で斎藤社長の講演を聞いたが、少数精鋭の社員が一丸となって取り組んだ成果だろうと推測する。
●門外漢の私には、新製品の具体的な内容は理解できないが、日本のものづくり産業の最先端のニュースであることのようである。近世初期の作者・如儡子も、我が子孫の活躍を喜んでいるだろう。

■■株式会社 斎藤金型製作所 のHP 

■■株式会社 斎藤金型製作所 本社
長井市にある。2月の頃は雪があった。

■■本社の展示ケースの上には、斎藤社長と師匠の岡野雅行氏の写真が。
岡野氏は昨夜(2009年6月22日)テレビ朝日に出ていた。


梶井基次郎の『檸檬
08:35 | 編集

梶井基次郎の『檸檬』は、大正14年(1925)に発表された。主人公は、京都市中京区の果物屋檸檬を一つ買う。丸善の画集売り場で、積み上げた本の上に、その檸檬を時限爆弾に見立てて置いて、立ち去る。

「・・・その日私はいつになくその店で買物をした。というのはその店には珍しい檸檬が出ていたのだ。・・・いったい私はあの檸檬が好きだ。レモンエロウの絵具をチューブから搾り出して固めたようなあの単純な色も、それからあの丈の詰まった紡錐形のの恰好も。――結局私はそれを一つだけ買うことにした。・・・どこをどう歩いたのだろう、私が最後に立ったのは丸善の前だった。・・・私は画本の棚の前へ行ってみた。画集の重たいのを取り出すのさえ常に増して力が要るな! と思った。しかし私は一冊ずつ抜き出してはみる、・・・私は憂鬱になってしまって、自分が抜いたまま積み重ねた本の群を眺めていた。・・・やっとそれはでき上がった。そして軽く跳りあがる心を制しながら、その城壁の頂きに恐る恐る檸檬を据えつけた。・・・もう十分後にはあの丸善が美術の棚を中心として大爆発をするのだったらどんなにおもしろいだろう。・・・」(青空文庫

●6月17日、丸善は、創業140周年記念の万年筆を、1400本限定で発売した。

丸善創業140周年記念限定万年筆 「檸〔LEMON〕檬」