『国文学』休刊
●学燈社の『国文学』が休刊になることを菊池氏のエッセーで知らされた。「新s あらちにす」に次のようにある。
「学燈社の「国文学」休刊、純文学の人気低迷で部数減
日本語や日本文学の月刊専門誌「国文学」(学燈社刊)が6月11日発売の7月号で休刊することが分かった。
1956年の創刊以来、国文学研究者の発表の場として知られ、専門誌ならではの特集に定評があったが、大学の国文学離れや純文学の人気低迷で部数が減っていた。(2009年5月16日05時49分 読売新聞)」
●国文研編・至文堂発行の『国文学年鑑』も、平成19年発行の、平成17年(2005)版で休刊になった。続いて今度の『国文学』休刊である。至文堂の『解釈と鑑賞』は大丈夫だろうか。心配である。
●学燈社の『国文学』には、私達の学術雑誌『文学研究』の広告を毎号掲載して貰っていた。格別の配慮を頂き、感謝していたが、この『文学研究』も第95号(2007年)で終刊となった。『文学研究』は研究母体の老齢化という事情によるもので、現在の国文学離れとは別であるが、現今の日本文学の低迷は憂うべき現象で、これに大学の組織までが追随したことは、実に嘆かわしい。東大の『国語と国文学』、京大の『国語国文』をはじめとする、各大学の研究雑誌・紀要に期待をつなぐ。