陶玄亭散人と清談

●【清談】「〔金もうけ・暮らしむきの話や人のうわさ話とは関係の無い〕趣味・芸術・学問・信念についての話。」(新明解国語辞典、第3版)

●今日、陶玄亭散人・安藤武彦氏が枚方から東京に来られたので、池袋の椿屋茶寮で2時間ほどお話を伺った。お子さんの所に泊まりながら、お孫さんのヴァイオリン・リサイタルを聴いて、長野を廻る予定とのこと。その狭間をぬっての短い時間、まさに清談。『芸文稿』第2号のことと、次号・3号の予定を打合せた。

●散人のお孫さん、水谷晃氏はヴァイオリニスト。1986年生まれ、3歳よりヴァイオリンを木村二郎氏に師事。93年度大分県音楽コンクール第1位、同95年度第1位及び特賞受賞。2008年、桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン専攻を首席で卒業。第57回ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門で第3位入賞。

●斎藤徳元の研究をまとめ上げて、ゆったりと、2人のお子さんの家を廻り、お孫さんのヴァイオリンの音に耳を傾ける散人の、満ち足りた姿を見送った。これで、書家であった奥様が御在世ならば、とそのことが残念に思われる。

●水谷 晃 & 丹 千尋 Duo Recital
2009年3月29日(日)15:00開演
 渋谷・HAKUJU HALL