韓国訳 『漢字の世界』(白川静著)

●昨日、友人の田中君と小手指の和風喫茶でお会いした。法政の重友ゼミ以来の研究友達である。50年近く、絶える事無く、共に近世文学を研究して来る事が出来て、幸せだと思う。実は、私に渡すものがあるというので、昼食をしながら会った。渡されたものは、すごいプレゼントであった。

●畏友・清水邦一氏からの預かり物。平成20年6月の大相撲番付表の包装紙を開くと、何と、白川静著『漢字の世界』の韓国語訳の大著であった。清水氏の友人が翻訳して出版したとのこと。清水氏も少なからず協力されたので、貴重な大著を私にまで寄贈して下さった。有難いことである。

●『漢字の世界』(A5判、660頁、2008年10月29日発行、35000ウォン)の大冊である。全てハングル表記のため、私には、これ以上は読めない。参考までに、末尾に奥付の写真を掲載したいと思う。

●それにしても、白川静先生の名著・労著がこのようにして、韓国の研究者に紹介され、読まれ、活用されることは有意義なものであり、翻訳者の労苦に心からの敬意を捧げたい。また、その大事業をサポートした、清水邦一氏にも感謝したい。

■韓国語訳『漢字の世界』(底本は、平凡社東洋文庫版)

白川静著『漢字の世界』平凡社ライブラリー

■韓国語訳『漢字の世界』の奥付