千の風になってSP 出色のドキュメンタリー・ドラマ

●昨夜、フジテレビのドキュメンタリー・ドラマ「戦場のなでしこ隊―特攻隊」を観た。出色の作品であった。終戦後63年、今年は、NHKも、実際に戦争に参加した兵士たちの証言をもとにしたドキュメンタリーを放送している。サイパンガダルカナル、沖縄、中国など、いずれも貴重なものである。
薩摩半島の山の中にある知覧町、ここに、第二次世界大戦末期に、特別攻撃隊の秘密基地が設けられた。特命を受けた若い航空隊員が、ここから飛び立ち、アメリカの戦艦に体当たりして命を捧げた。その数、109名という。
●その特攻隊員の出撃までの、短い間の、身の回りの世話をした15歳の女子学生。その、なでしこ隊に参加した生存者の記録と記憶に基づくドキュメンタリー。20歳前後で命を絶った若者の現実の姿が、ひしひしと伝わってくる。
●私は、この終戦の時、10歳。アメリカのB29が駿河湾から富士川を上って甲府市を爆撃した時、低空飛行で★印のアメリカのマークを明瞭に見た。
●私の知人は、このドラマに登場する、実在の方々とも交流があり、その様子を折々聞いているので、いっそう感慨深いものがある。何度も何度も、涙を流しながら観た。