斎藤広盛伝記資料 170枚 脱稿

●今年は夏から取り組んでいた、如儡子・斎藤親盛の父、斎藤広盛の伝記資料のまとめには大変手こずった。昨日、ようやく脱稿したが、これで、最上家57万石が改易され、最後の酒田町奉行としての役目を果たした斎藤筑後守広盛も、戦国の世を駆け抜けた55年の生涯を終えたことになる。
●元和8年(1622)9月28日、斎藤筑後は、寺内近江・高橋伊賀とともに、庄内の全ての役割や船の出入りまで書き上げて、奉行所へ提出する書類に署名し黒印を押した。これが、おそらく、奉行としての最後の書類であろう。
●斎藤広盛は、最上家の後に来た酒井家には仕えず、浪人の道を選んだ。妻子を連れて、父光盛の故郷・越後に行くことにした。この時、徳川幕府の重鎮、老中土井利勝から、佐倉城留守居役をしないかと打診された。斎藤広盛は、土井利勝にも認められていたのだろう。しかし、その直後、病に倒れ、この世を辞した。
●私は、斎藤親盛を研究してきたので、『山形県史』『山形市史』『酒田市史』『福島県史』『二本松市史』『新潟県史』などはそろえていたが、今回は、さらに細部の資料が必要になった。『寒河江市史』『本荘市史』『河北町の歴史』『上山市史』などである。私は、定年後、国会図書館にも都立中央図書館にもほとんど行っていない。ネットで複写依頼をしたり、古書で購入したり、ほぼ、間にあう。
●ところが、今回、『上山市史』には参った。古書店で2万円もする。5千円くらいまでなら購入するが、ちょっと高すぎる。念のため所沢市立図書館を検索したら、埼玉県立図書館に所蔵されていた。問合せたら、借り出してくれるという。申し込んでおいたら、昨日届いて、借り出すことが出来た。有り難いことである。
如儡子関係の県史・市史など。

■埼玉県立図書館蔵 『上山市史 上巻』