読書の秋 岩田書院の活躍

●今日で9月も終り、明日から10月、読書の秋である。また、大学は後期が始まる。今朝、ポストを見たら、「岩田書院」からの出版案内が届いていた。岩田書院は、私も『浅井了意全集』の責任編集者の末席に加えて頂いて、お世話になっているので、社長の岩田博氏とも何回かお会いしているが、岩田氏は、立派な出版人だと尊敬している。
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岩田書院は1993年6月創立、歴史・民俗学関係の専門書を中心に出版しています。社員は私1人です。現在ほぼ1ヶ月に2冊の新刊を出しています。発行部数が少なく定価も高いので、書店の店頭に小社の本が並ぶことは、まずありません。こんな限られた世界の出版ですが、関心をお持ちの方は、「本を探す」を押してみて下さい。
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●岩田氏は、現在63歳、岩田書院の新刊点数は770点。あと7年で、創立25周年、新刊点数1000点達成、岩田氏70歳。
●出版とは、本を出すことであるが、PUBLICARE 公表する、EDERE 生み出す、という原義を持つ。ただ、本を出せばよい、というものでもない。出す以上、多くの人々に何か新見を伝えるようなものでなければ、それは、出版ではない。岩田書院から出ている本の多くは、大部数は売れないけれど、独創的な内容の本が多い。売れ行きばかり考えている、大出版社の本とは、質的に異なる。こちらの方が、本当に歴史に残る出版社だろう。社長・岩田氏の健闘を願う。

岩田書院