高崎市立図書館の対応

●今年2月に新潮社から発行された、樋口毅宏氏の『雑司ヶ谷R.I.P.』の奥付に、公共図書館に対して、6ヶ月間貸し出しを猶予して貰いたいという一文を掲載した。これは、図書館がベストセラーを大量に購入して貸し出し、それが売れ行きに影響することについての要望である。日本文芸家協会は、図書館の貸し出し実績に応じた補償金を著者へ払う制度の導入を国に求めているが、これは、まだ実現していない。

●今日の朝日新聞、夕刊によると、高崎市立図書館は、著者の意向を尊重して、この本の購入・貸し出しを、発行から半年間しない事に決めたという。このような対応は、現在のところ、高崎市立図書館のみのようであるが、今後、どのように展開してゆくか、見守って行きたい。

朝日新聞、2011年5月12日夕刊