WBC 決勝は 日本×韓国

●第2回、ワールド・ペースボール・クラシックの準決勝がドジャースタジアムで行われ、9−4 で日本がアメリカを破った。今日、24日に決勝戦が、日本対韓国で行われる。20日の日韓戦のテレビの視聴率は40.1%だったと言う。野球の人気はすごいと思う。今日の日韓戦の視聴率は60%も夢ではないと報じられている。

●折も折、誠文堂新光社のもと編集局の役員だった、色川弘氏から、エクスパックが届いた。何と誠文堂の創業者・小川菊松アメリカ野球界の大物、ハーバート・エッチ・ハンター氏が握手している写真が入っていた。

●日本近代出版史に名を残す、小川菊松は、第二次世界大戦直後に『日米会話手帳』を出して、350万部の大ベストセラーを樹立したことで知られている。その小川菊松は、昭和6年(1931)4月、「全運動競技画報」『スポーツ』を創刊している。その創刊号の特集は「六大学リーグ新陣容」であり、その中に「来朝せるハンター氏と小川本社主の握手」の写真がある。

●誠文堂は、同時に『野球叢書』全12巻も刊行している。また、同誌には「本邦野球図書目録」も掲載され、さらに「野球関係レコード目録」も掲載されて、早稲田・慶応・明治・立教・法政の各大学の校歌・応援歌が出ている。さすがと言うか、やはりと言うか、東大は出ていない。

●いずれにしても、出版人としての小川菊松は偉大な足跡を残していて、その伝統ある出版社に籍をおいた私は、これを誇りに思っている。

■■『スポーツ』創刊号表紙 昭和6年(1931)4月

■■ハンター氏と握手する小川菊松

■■ハンター氏の、『スポーツ』創刊号へのメッセージ