コダック倒産
●今日の朝日新聞の1面に「米コダック破綻 デジタル化遅れ」と報じられ、下段の「アサヒカメラ」の広告には「ニコンD4登場 私が愛したニコンフラッグシップ機。富士フィルム X−Pro1速報」がトップに掲載されている。コダックの倒産と富士フィルムの活躍、対照的な企業の現状が紙面に出ていた。
「1880年創業のコダックは、1935年に35ミリフィルム「コダクローム」を発売。「フィルムの巨人」として長く世界に君臨した。75年には世界初のデジタルカメラを開発。だが、高収益のフィルム事業にこだわり、急速に普及したデジタルカメラへの対応で、ライバルの日本メーカーなどに大きく出遅れた。」(日経ニュース より)
●日本のフィルムとしては富士と桜があり、富士フィルムが頑張っていた。私はつい最近までFUJICOLORのISO400などを多用していた。カメラも、ニコンF5・F6と、クールピクス、D100・D300を、しばらく併用していたが、今は、専らD300になった。だから、今も、富士のISO400が20本ほど残っている。カラーフィルムでは、何といってもコダクロームの方が粒子も細かく、色の再現が良いということで、憧れながら、割高ゆえに気軽には使えなかった。
●平成15年、息子とパリへ遊びに行った。もう、私も年だし、家族と旅をしたいと思ったが、妻は多忙で2人旅となった。ツアーであって、ルーブルやノートルダム寺院、エッフェル塔などは見学したが、モンパルナスの丘はコースに入っていなかった。ところが、最後の日に自由時間が8時間も生じた。サービスで、ジャルの直行便に変更されたからである。私は、息子に頼んで、ロダン美術館へ連れて行ってもらった。息子は、地下鉄の乗り換え順を調べてくれて、私の願いを叶えてくれた。幾つか乗り換えて、地下鉄駅から地上へ出たら、目の前がロダン美術館であった。私達は、入場料を払って、美術館の建物に入らず、まず、庭園の彫刻を鑑賞した。憧れのバルザック像・第1号を鑑賞することができた。
●実は、この旅行では、近所のオナイ写真のアドバイスで、コダクロームを使用した。その時、日本でのコダックの対応が余り芳しくなかった。経営の厳しさを痛感していた。それが、今日の倒産に繋がっていたのだと思う。オナイ写真の尾内さんは、この時代の変化に、見事に対応して、現在も、元気に、見事な写真を撮り、店も健全に経営している。
■朝日新聞 1月20日
■Venus de Milo ルーブル美術館 2003年8月14日 ニコンF3
■ロダンのバルザック像 ロダン美術館 15日
■試作品